【memo】「南方熊楠-100年早かった智の人-」と「古代アンデス展」 国立科学博物館

 

国立科学博物館で開催されていた、南方熊楠生誕150年周年記念企画展

 

「南方熊楠-100年早かった智の人-」に行きました。

 

熊楠の活動のキーアイテムである日記・書簡・抜書・菌類図譜の展示を通して

 

”熊楠の頭の中をのぞく旅”へ誘うという趣旨の展示で、

 

膨大な資料をもとに熊楠の「智の整理」がとてもわかりやすくビジュアル化してありました。

 

見終わる頃には100年早かった人というタイトルの意味がよく理解できて、

 

そこはかとない感動に包まれました。

 

その後、同時に開催されていた、「古代アンデス文明展」にもふらりと立ち寄りました。

 

「古代アンデス文明の全体像」を約200点の貴重な資料によって明らかにしようとする試みで、

 

「カラル文化→チャビン文化→ナスカ文化→モチェ文化→ティワナク文化→

 

ワリ文化→シカン文化→チムー文化→インカ文明」を網羅した大迫力の大規模展でした。

 

一見牧歌的で親しみやすい雰囲気があるものが多いのですが、

 

近寄ってじっくり観察し、ふとキャプションに目をやれば、

 

「死んだ男性と生きている女性の性行為を描写した鐙型注」とか

 

「自分の首を切る人物の象形鐙型土器」など、

 

はっとするようなパンチの効いた言葉が書かれており、

 

文化の背景にある圧倒的な世界観に驚愕するばかりでした。

 

それでも造形だけで見てみると、全体を通して、

 

かわいらしさのあるフォルムのものが多く大変勉強になりました。